ベテランの正社員は月30万円から40万円程度が相場

ライン管理者は、当初の計画通りに製品の生産ができているか確認したり、現場で働く作業員の動作や健康状態に問題が無いか把握したりする重要なポジションです。給料は勤め先の業績や事業規模、主に生産している製品の種類などに大きく影響されます。一般的に、ベテランの正社員であれば、基本給の他に管理職手当を含め平均で月30万円から40万円程度となっています。国内外に多数の工場を持つ大手メーカーに勤めるライン管理者は、中小の工場と比べて支給される手当の数が多く月40万円を超える収入を得ることも可能です。その他、24時間操業の工場でシフト勤務を担当する場合は、一日あたり一万円から二万円程の夜勤手当や時間外手当が支払われます。

小規模の町工場は月30万円を下回ることもある

事業規模が小さく最少人数で作業を行っている町工場の中には、経営が安定している場合でもライン管理者の給料が月30万円に満たないところもあります。こうした町工場では顔なじみの作業員とアットホームな環境で仕事ができる一方、長く勤めて役職に就いたとしても基本給が大幅に上がらず、収入の少なさを理由に転職を考える人も少なくありません。そこで、町工場でライン作業員として経験を積んで将来的にライン管理者を目指したい人は、基本給以外の各種手当や年数回のボーナスの支給があるところや、福利厚生がしっかりしているところを就職先に選ぶと良いでしょう。また、収入の減少や解雇などのリスクに備えるには、将来性のある製品を主に扱っている町工場を探しましょう。